草津市議会議員 宇野ふさ子
宇野ふさ子のブログ ふさ子日記
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議会の記録
市議会報告 平成24年9月定例会 一般質問
市民派クラブの宇野ふさ子でございます。早速に質問に入らせていただきたいと思います。市長におかれましては、お体を押してまで出てきていただきまして特に私は市長にご確認いただきたい点がございましたので、大変ありがたいことと思っております。
それでは質問に入らせていただきます。
教育委員会の方針について
宇野 全国的に議会や教育委員会への厳しい目は否めない今の社会の動きから、草津市でもいじめが絶対にないとは言い切れないであろうと推察します。
草津市内で高校生が中学生に暴行をし、逮捕されたことが、7月13日にマスコミ報道されました。その後で、教育委員へ知らせていることで、情報の共通認識ができていたかという疑問を持ちました。
この件では7月19日の文教厚生常任委員会協議会で、議員の質問に対して、また8月21日の定例教育委員会で前教育委員長の指摘に対しても、どちらにも教育長が謝罪されています。今回のことを機に、事務局側と教育委員との連携について、さらに情報の共有と共通認識等を図るためには、守秘義務が守られるはずの委員にすら連絡が遅れたことが、今後この件にかかわらずどのような方針ですすめられていかれますか、お尋ねをさせていただきます。
教育長 教育委員会の方針に関することについてのお尋ねですが、本市教育委員会では、市内で児童生徒の問題行動や学校施設管理上の問題等が発生した場合は、あらかじめ定めた緊急の連絡網により、教育委員をはじめ、市長や市議会など関係者にすみやかに報告する体制を整えているところでございます。
今般、市内で発生した高校生による中学生への傷害事件に関し、警察捜査との関係があったものの、市教育委員会内部で、連絡とその確認が不十分であった点につきましては、教訓として活かしていかなければならないと考えております。
ご案内のとおり、教育委員会は、5人の教育委員による合議体でございまして、「開かれた行動する教育委員会」をモットーに、委員全員が、透明性の確保と情報公開を進めながら、「子どもが輝く教育のまち・出会いと学びのまち・くさつ」を基本理念に、教育行政の全般にわたって議論をし、施策の基本方針を定めております。また、教育に関わる時々の話題についても、意見交換をし、決定または一定集約されたものについては、施策や事業に反映されております。
今後は、教育委員間や事務局との連携について、今まで以上に、情報の共有を行い、委員間の共通認識を醸成するとともに、事案等が発生した場合には、速やかに組織的な対応が行えられるよう、努めて参りたいと考えております。
宇野 只今ご答弁していただきました内容を踏まえて、ルール化していただける方へ意見を申し上げて、次の質問に入らせていただきます。
前教育委員長辞任について
宇野 前教育委員長辞任に関することについてでございますが、辞職の報道をされてから、市民の方々からはメールをいただき、教職員からは電話を複数いただいておりました。
今回は、まず、事実の確認をすることから、今後の教育委員会のあり方を問う機会とさせていただいております。
辞任の意向を7月31日の定例教育委員会の傍聴をしました折の中で話されています。 議事録にはホームページにあります。ちょっと読み上げさせていただきます。これは上松さんのおっしゃった文の議事録でございます。

これは、私自身が教育委員の辞職を願い出たことに伴いまして、審議願うものです。誤解されると困りますので、まず、述べておきますが、私が何か悪いことをしたから辞職するという、そういうものでは決してありません。草津市の教育委員会というのはこれまでから、先ほどの教育委員の建前ですけども、「開かれた行動する教育委員会」を目標にしながら、制度の活性化というものに取り組んできましたし、また市長自身も常々市政の公開、透明性を標榜してきておられます。辞職理由は、教育委員会事務局幹部による信教の自由にかかる重大な人権問題が発覚しました。
そして、教育委員会制度の形骸化、教育委員の軽視等、これまでの我々が求めてきたことから決して見過ごすことのできない大変重大な問題をはらんでいることから、どうか委員の皆さんに、事の重大性を考えながら、また私自身の提出した決意を、覚悟を受けとめていただいて、私が辞職理由について公明正大に市民の前で明らかにして協議をお願いしたいというふうに思います。という議事録が出ております。

この日は、議員4名が傍聴をし、市民の方4名程度だったと思いますが、この件の進行に前委員長から、当人のことであり、進行を職務代理へ代わり進行となりました。辞職に関する審議をするかしないかを、図らないまま、「事前の協議会で協議しないということなので、今日は審議しません」という、職務代行の発言から終えようとされましたが、反論があり教育委員へ、再度教育委員へ審議の有無を投げかけられてから、審議しないことになりました。そこで、臨時教育委員会への運びとなりました。

臨時教育委員会の開催周知についてでございますが、ご関心がある人々でさえ臨時教育委員会の開催がわかりづらく、わずか、開催前日の10時から当日の12時半まで26時間くらいのアナウンスでした。
非公開の臨時教育委員会にせよ,HPの開催案内は、わかりやすくするべきでした。 新着に載せなかったということですが反省すべき点はお感じではなかったのか、見解を伺います。
教育部長 臨時教育委員会の開催周知についてのお尋ねですが、ご指摘の教育委員会につきましては、急遽臨時の委員会を開催することになったことから、開催案内のホームページへの掲載期間が短くならざるを得なかったところでございます。また、ホームページ掲載担当課との調整が十分できなかったため、結果的にホームページ上の新着情報の一覧に掲載できませんでした。今後、臨時教育委員会開催にあたっての周知については、定例教育委員会もそうですが、十分注意し、できるだけ迅速に、また市民に分かりやすい周知に努めたいと考えております。
宇野 臨時教育委員会の非公開についてですが、教育委員会は今日まで「教育委員会の開かれた行動する 教育委員会制度の活性化」に取り組んでこられていました。前教育委員長(上松様)召集でおこなわれましたが、なぜ非公開になったのでしょうか。
この点につきましては14日の中村孝蔵議員の答弁をいただきましたので、それを踏まえての私の感想を述べさせていただきます。
その時の答弁では、プライベートなことで、非公開という部分がございましたが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の委員長の部分の第12条には開会は委員長が召集する、12条第6項に公開か非公開会かを委員長を含めた委員で図るとうたっている。委員長を公開か非公開には加えていないことを確認いたしております。
臨時教育委員会の開会は委員長が行って、関連事件の議案にあたる当事者であるところの部分につきましてはその時点から職務代行が進行されるものだと私は解釈しておりましたが、傍聴者の退場と当事者の退場を、初めから職務代行が命じておられたということをお聞きいたしました。
12条5には 直接関係ある事件については議事に参与することが出来ない、ただし教育委員会の同意があるときは会議に出席し、発言することが出来るとあり、当事者の退場を命じる権限はうたってありません。その審議の中で、当事者は聞くことはできると私は解釈しています。
非公開で、傍聴者に退場を命じられても、たくさん傍聴者が来れば、関心が高いことが教育委員会としては把握できるのではないかと思いました。
個人情報を確保しながら、公開をする選挙管理委員会や農業委員会もございますので今後公開をする工夫をご検討いただきまして透明性を図っていただきたいと思いまして、次の質問に入らせていただきます。
今回の質問するに当たり、上松さんと教育長と職員さんにも取材をさせていただきだきました。

辞表内容に関することについてでございますが定例教育委員会を傍聴した折に、「信教にかかる重大な人権問題・・」という文言があったことから、単なる個人的な感情の亀裂によるものと矮小化してはならない問題ではないのかと傍聴席で感じておりました。このまま、市民の皆さまが詳しい事態がわからないままでは、開かれた行動する教育委員会を掲げてこられた教育委員会の今迄の運営と相反する委員会に受け取られてしまいます。そこで辞表の内容について、私が入手していますので、読み上げさせていただきまして確認をさせていただきます。
辞表の内容は、
この度私は、草津市教育委員会教育行政幹部に因る、信教の自由に係る重大な人権問題の生起した事実を知るに至り、更には昨年末以来の度重なる不誠実極まる言動に不信が募り、このような教育委員会のもとでは職責を全うできないと考え、熟慮の上、本年7月末日を持って教育委員を辞することを決意し、ここに辞表を提出します。平成24年7月31日 草津市教育委員 上松健治と判が押されておりますが、内容に違いはございませんか確認させていただきます。
教育部長 辞表内容に関することについての確認ですが、提出された辞表については、只今宇野議員申されましたけれどもご教育委員会としましては個人情報であり、また、これに係る審議が非公開で行われたことから、これに関してはお答えできませんので御理解をお願いします。
宇野 次の質問に入らせていただきます。上松様から聴取させていただきましたけれども、聞いたことを、私の言葉に変えてお伝えすることには、歪曲してはいけないと思いました。そして後日上松様から書面をいただいておりますのでご了解をいただいておりますので、読み上げをさせていただきます。

私が辞任を決断しました理由は事務局への信頼関係が崩れたこと、さらには事務局が信教の自由にかかる重大な人権問題を起こしていたことを知り、このような教育委員会のもとでは責任を全うすることが出来ないと考え、熟慮の上決断であります。これは辞表の内容と重なっています。私の辞任内容はこの2点でありますが、従いまして、辞表が受理されたということは、当然のことながら、その事実は承認されたものと理解しております。ということと、辞任は私の個人的な理由であったり、また、唐突に決意したことでは決してありません。外見の華やかさに隠れた、草津市の教育行政によどむ重大な問題の告発であるとともに人権尊重、いじめの未然防止や教育委員会制度に対する問題提起の意味があります。いう風に書かれております。
そこで、この人権にかかわることについての質問に入らせていただきますが、辞表が受理され辞任を同意されたことは、辞表の内容に関しても把握された上のことと理解しています。14日の答弁では、確認納得ができないのに同意されているのには疑問があります、わからないのならば辞任に同意するべきではないと思います。
また、人権問題を起こし・・という文言については敏感に感じられなかったのかという感じがします。
三木教育長に、8月9日にお尋ねした時には、「人権に関する・・・」には心当たりがないということでしたが、10月12日までの残りわずかの任期を前に、辞表を出される程の行為には疑問を持っています。
また、私が何か悪いことをしたから辞職するという、そういうものでは決してありません。(議事録による)と発言されています。ならばなぜ辞任をされるに至ったのか、7月の議事録では詳しくわかりません。
人権政策課も何かわからないといわれ、職員課も辞表を受けただけで、人権問題、人権侵害を受けた方がおられるかもしれないまま、葬り去ってしまっては改善されないと思われますが、ご所見を伺います。
教育部長 只今のお尋ねでございますけれど、これは先週14日に中村孝蔵議員のご質問にお答えしました通りでございまして 辞職理由等については、個人に関わる事項であることから、お答えできません。また、7月の定例教育委員会で、協議事項として当時委員長が発言された内容については、教育委員会といたしましても、辞職理由については納得、確認できなかったけれども、委員長自身の辞職の意志が固いということで承認同意するということで結論つけていただいていますので、ご理解申し上げます。
宇野 今のお答えと上松様の書面とで今インターネットをご覧いただく方、または録画を見られる方、傍聴される方がどういう風にご判断いただけるかを私は託したいと思います。ただ、今回事実を出していただきたいそれだけでございます。
職場では、調査が入ることでこれからの仕事のことを心配して訴えない方がおられるのが通常ですが、このことが改善が困難になり、再発につながりかねません。内部通報には、個人を守るコンプライアンスルールもあることから、職場環境の浄化と再発防止には、勇気を出して訴えていただきたいところです。
ここで少し三木教育長にお尋ねいたしたいと思いますが、宗教観について、浄土宗や浄土真宗以外に対してはどのような感じをお持ちでございますかお尋ねをいたします。
議長 ちょっと、事務局、時間止めてください。只今、宇野議員の質問についてちょっと審議しますので。

宇野議員さんに申しあげます。宗教上にかかわることのご質問を三木教育長にされるということでございますけれど、この質問の趣旨等をもう少し詳しく述べていただきたいと思います。
宇野 じゃ続けさせていただきます。
議長 時間を再開してください。どうぞ、宇野議員。
宇野 これは上松様の文章でございます。
5月29日の午後、これまでの一連の問題にかかわって、事務方に教育長室で、ある問題を質す中で、事務方自ら次のような発言がありました。
「各界トップのスペシャル授業」の講師選定にあたって、事務方がある宗教の高層を候補に挙げたところ、部下の一人が、「特定の宗教を教育の場に持ち込むのは好ましくない」との理由で強く反対をした。その態度があまりに強固だったので、事務方はその部下の信教について極秘に「調べさせた」。その結果、その部下はある宗教の熱心な信者であり、そのこともかかわって某氏とも懇意であることがわかり、そのことを市長に報告した。と私に述べられました。さらにつけ加えますと、その時「浄土宗や浄土真宗ならともかく」とも事務方は話されています。
この問題について6月15日に、市長と事務方、私の3人で話し合いました。事務方は「調べさせたとは言っていない」と、その部分だけは否定されましたが、このことが信教の自由を侵害する重大な人権問題であるという認識ははなはだ薄く、事務方が「最後は市長が困ることになる」と他人事のように述べたのには愕然としました。
これは上松様からお預かりした文章で、了解を得て私は只今述べさせていただきました。そして、事務方自らがこのような人権侵問題を極秘で行ったということは重大な問題であり、行政は権力機構であり、幹部の言動には計り知れないものがあります。橋川市長が「草津市政の根幹を揺るがす大事」と、厳しい受け止めをされたのも書かれております。
こういう風な事象を私は法務局へ確かめましたところ、身辺調査をしたのであれば、これは侵害を受けられたと感じた方が訴えられれば、これは調査対象になるということをお聞きいたしています。
このことについて、組織内の自浄機能がどうであったのか、当時その教育委員会、人権政策課、職員課では、問題視されてこなかったのかどうかお尋ねをいたします。
教育部長 只今の宇野議員のご質問ですけども、突然言われまして、いずれも私自身承知もしておりませんし、またそういうことがあったというふうに教育長も覚えがないと申しておりますので、そのようにまとめさせていただきます。
宇野 覚えがないとおっしゃるんですけれども、この辞表の文言の中に人権問題の生起した事実を知るに至りここがありますので、これの文言にかかって調査なり検討をされなかったのかということをお尋ねしたんですが、お答えが出ないということでございますので次に入らせていただきます。市長が任命された教育委員長が辞任されたことを8月3日の夕方議員へのFAXでは上松健治教育委員長より市長あてに本日辞表が提出され同氏の辞職を同意しました。
これに先立ち本日臨時教育委員会を開催し、同氏の辞職について同意されましたと流されています。
FAXを流されただけの報告では、なぜ辞任なのかはその当時は何もわかりませんでした。その後、記者の教育委員会への取材には「一身上の都合」という答えを課長がされたことを、副参事同席で確認しています。
読売新聞の記事によると「本人の都合としかいえない」とありますが、教育長にお聞きした時には、だれが答えたか知らないということでしたが辞表の内容は、再就職や雇用保険受給には大事な文言でありますことから、先ほどの辞表の内容の文言にない「一身上の都合とか、本人の都合」に変わると私といたしましては考えられないのでございます。
突然の辞表に戸惑っていると新聞記事にありましたが、これは本当でしょうかお尋ねをいたします。
議長 答弁求めます。
教育部長 教育長をはじめ事務職員一同大変驚いたというのが実情でございます。
宇野 これはまた上松様の書面をいただいたことで読み上げさせていただきますが、これまで一連の事情を詳細にわたって説明した後、もはやこのような教育委員会のもとでは責任を全うすることができないと考え、6月1日付で辞表を出しました。市長はこのことを、市政の根幹を揺るがす大事として真摯にかつ厳しい受け止めをされましたとありますので、一回出しておられるということをこの上松様の文章から私は受け取ることが出来ました。
人権にかかわる件で市長上松さん事務方の3者の懇談された後、市長の対応はどうされたのか。
市長 前教育委員長からのそういう辞表、あるいは辞任の意思でございますけれども、その時点でいったんそういうお話がございました。私としては、教育委員として初めて公募により就任をいただいた方でもございますし、また教育委員会の活性化にこれまで努めてこられたという認識をしております。その中で任期途中で辞任というのは市政運営上、決して好ましいことではございませんし、慰留に努めてきたところでございます。そういうなかで、辞表については受け取れないということで受理せずにお返しした経緯がございます。その後、教育委員会のほうに改めて提出をされて、教育委員会で同意をされその後に私の方に辞表の提出がございましたので、その段階では本人の辞任の意思がかたいという受け止めをさせていただいて、受理し同意をさせていただいたそういう風な経過ででございます。
宇野 14日の中嶋昭雄議員のご質問の中の答弁にもございましたけれども、これから公募制についてでございますが、今まで答弁いただきましたので、それを踏まえての再質問に入らせていただきますが、公募委員へ市長からあるいは教育長から委員になっての教育委員さんへの想いとかご意見をお聞きになられたことがございますでしょうか。どちら様でも、お座りになったままで。
市長 この公募制で教育委員の任命をしていこうというこういう形で進めておりますけれども、この思いとしては、教育改革を進める、また草津市の教育を高めていこうという中にあっては、教育委員会の活性化が一番大事だなということで公募制を導入したものでございます。そういった中でそういった公募による教育委員の方々で、教育委員との懇談の場もこの4年間持たせていただいたり、その時に各教育委員の皆さんのご意見を承り、あと私の思いも、教育にかける思いも、お伝えをして、そういう取り組みを進めていっていろんな教育について草津市は先進的な取り組みが教育委員さんのいろんなご意見も踏まえた中で、進んでまいってきているなというように私は受け止めております。
宇野 第一号公募委員が辞任ということになりましたが、教育長はこのことをどのように受け止められまして、このことでどんな課題がお見えになったのか、今後の教育員会のあり方についてのお考えをお伺いさせていただきます。
教育長 公募委員の辞職と今後の教育委員会のあり方についてのお尋ねでございますが、教育委員の公募制導入後に、教育委員の提案により、委員同士が自由に意見交換するため、毎月委員会とは別に協議会を開催するなど、会議の活発化に努めてきたところでございます。そうした中で突然に、教育委員の辞職が申し出られたことは、驚きでありますし、辞職されたことは大変残念なことだと考えております。今後はより一層話し合いの文化を大切にしながら教育委員相互が、また事務局との共通理解が進むように努めてまいりたいと考えております。
宇野 教育委員長辞職に伴って次の委員長を8月21日の定例教育委員会で決めておられます。8月22日の京都新聞では辞職に伴いということでしたが、なぜ今の時期に選出されたのか私は疑問に思います。と申しますのは、地方教育行政の組織及び運営の委員長という部分の12条の4項にございます。
委員長に事故があるとき、または欠けた時、つまり今の件では、死亡、辞職、失職、罷免のうちの辞職に関することですが、辞職された後は、教育委員会の指定する委員がその職務を担うと書いてございます。前任者の任期が来た時に改めて12条に沿い、委員長は委員のうちから選挙で選出するものと私は理解いたしておりますが、これは大きなことではないかもしれません。幅広く運営されているかもしれませんが、すでに委員長を選んでおられますが、選挙で行われたのかどうか、私は傍聴いたしておりませんので、疑問を持っています。地方教育行政の組織及び運営にかかる法律の委員長12条には、選挙と決まっているのかどうか、この法に沿い、ルールは遵守されてきたのでしょうか、この選挙されたのかどうか確認をさせていただきたいと思います。
教育部長 教育委員長選出の件でございますけれど、草津市教育委員会の会議規則では、委員長の選挙は投票と氏名推薦どちらかによるということになっておりまして、当日8月21日の定例教育委員会では、氏名推薦の方で行うということで委員の皆さまの全員一致をもとに新しい委員長が選出されたということでございます。
今後の教育委員会の運営について
宇野 今後の教育委員会の運営でありますが、公募委員であっても他の選出方法でありましても選出方法が違っても、教育委員会の運営如何で結果が出てくるはずと思いますが、教育委員からの提起をさらにどう生かすのかご所見を伺います。
教育部長 教育委員からの提起をさらにどう生かすのかについてでございますが、先ほども教育長が申し上げましたとおり、教育委員がその時々の教育的課題について意見交換を行う協議会や勉強会を設けるなど、積極的な運営に努めてこられたところです。
今後も引き続き、これまでの流れを停滞させることなく、委員相互の話し合いの場を設けていただき、委員自らが研鑽を重ねていただきながら、「草津の教育」の充実に尽力いただければと考えております。
宇野 新聞報道によりますと、提起したことがなかなか取り上げてもらえなかったような文言も出ておりましたが、今までに辞任された上松様が提起された項目のご記憶はございますか。
教育部長 これまでも、前教育委員長が、教育委員会の会議等で提起されましたことはいろいろあると思いますが、一応教育委員会は先ほども教育長が答弁ございましたように、合議体でございますので、委員の皆さまの多数で合意形成されてそれを事務局の方へ局長を通じて指導されるというのが、流れでございますので、そういった意味から申しますと、例えば教科書採択の採択協議会の方への公開の推進を申し出するとか、そちらのそういうなのは、教育委員会の一致するところで、委員長を通じて採択協議会へ申し出るとか、そういう風なこともしておりますので、今ちょっと思い浮かぶのはないのですが、大体そういったことで、委員さんからの貴重なご提言なりそういうものは委員会の中で十分熟知されて方針として決まったことについては、教育委員会の事務局の方で、使用されるということでございます。
宇野 提起された内容は審議されて皆さんの合議で進められるのですが、ご記憶にないほどの提起だったのかなと、かねがね傍聴させていただいた中で、ちょっとこういうなんて申しますか言葉は見つからないのですが、大事なことを何点かおっしゃっていただいてきた記憶がございます。議事録にもあるように6月定例教育委員会の中では、委員会の果たすべき役割について警鐘を鳴らしてこられた提起もございますので、その辺も検証いただいて、検討いただきこれからの草津市の教育委員会のありようをお考えいただけるとありがたいと存じます。
教育に関する考えが違うかもしれませんが、委員と事務局側とそれぞれ違っていても、話し合いを重ね、協議できる機能がなければ合意形成はできません。まして 教育委員会から現場方へ下ろすだけでは、現場の教師の反発はでてきます。現場の声は校長の弁であると、幾度となく傍聴して聞いてきました。教師の直の教育現場の声を反映させることこそが重要と思います。
学校は、真の民主主義を守り、そのことを教え育てるところであることは当然のことと思い、その上位にある教育委員会こそが、しかるべき対応を更にしっかりと行っていただきたいと思っています。

教科書採択について、定例教育委員会の前日7月30日の第二採択地区協議会には草津市から一名で出席されています。だれが出席したかお尋ねしましたが答えられないということで、人数だけは教えていただきました。
本来、教育委員二名(教育委員長と教育長)保護者代表一名で3名が出席するところですが、大事な教科書選定についてなぜ一名だけの出席だったのですか。
理事 第二採択地区協議会の出席が1人だったのはなぜか、とのお尋ねでございますが、出席を予定しておりました、教育委員長、教育長、保護者代表の3名のうち、保護者代表の方は、仕事の都合でどうしても都合がつかないということで欠席されました。当日朝に緊急の事情が発生し、急遽欠席せざるを得なくなったものでございます。
なお、代理出席について、第二採択地区協議会事務局に照会いたしましたが、代理出席の規定がなく、結果的に草津市からは1名の出席となったところでございます。
宇野 教科書の採択についてはこの場でも質問をしてまいりました。大事な教科書でございますので、教科書選定についての欠席というのは避けていただきたいし、出席は必ずお願いをいたしておきたいと思います。出席されたのが、前教育委員長でありますのでその方報告をするのは次の定例教育委員会の、8月21日ですから教育委員会においでにならない中での定例教育委員会の開催だったわけですが、21日にだれが発議してこの報告されたのかお伺をさせていただきます。
理事 採択地区の決定を受けてその場で協議をいたしました。
宇野 8月の定例教育委員会の中に教科書採択についての、議案はなかったのでしょうか。
理事 私がお尋ねしているのは、出席された人が辞任されておられなくて、他の二人が欠席なさっているので、どなたが、定例教育委員会で発議して報告をされたのかをお尋ねしています。
教育部長 教育委員会の議案につきましては、原則として提案者は教育長でございます。従いまして、今件につきますと発議と申しますか議案提出したのは教育長です。
宇野 野洲で開催され出席された内容を報告されたのは、どなたですかという質問をさせていただいております。
教育部長 野洲での採択協議会についての協議のことにつきましての報告はされておりません。
宇野 2010年12月24日の定例教育委員会で議事録のテープ起こしの件で、冒頭で確認の時に指摘をされ、テープの聞き直しをされて、議事録をもう一度やり直されたことがあります。
今回7月の議事録の確認には辞任された上松様の方へは確認をされてからUPされたのですか伺います。
教育部長 議事録の公開についてのお尋ねですが、今宇野議員がおっしゃいましたように2010年までの定例会までは要約筆記をしていたことから、委員の方で議事録についての異議が出されました。それを受けて、その後会議録につきましては発言どおり文字化を原則として、次回の定例教育委員会で確認のうえ、承認をいただいたのち会議録署名委員の署名をいただいた後公表する段取りとなっております。
したがって、7月31日の定例教育委員会の会議録については、8月21日開催の定例教育委員会で承認後、署名委員の書名を得て公表しており、その時点ですでに欠員となっている方の承認は取り得ないものでございます。
宇野 しっかりとそのまま載せることがルールでございますので、間違いがなければいいのですが、過去にこのようなことがあったので、自分の言ったことが確認ができない立場におられたのだなということを感じました。

二学期の始業式に校長が児童生徒に話したことが新聞報道されましたが、夏休みの部活において起きるかもしれないいじめのことでもあり、先の終業式にできていたのではないかと思われます。プレスへ発表したのか取材を受けたのかどちらかわかりませんが、外向きの動きが今迄から感じていました。
平成22年の3月にこの場で学校運営と経営の語義について質問しましたが、その時の部長から明解な解答は得られないまま、今日まですすめられてきました。
つまり教育経営で進められているように私は今感じておるわけでございますが。
外へ発信することにとらわれず、教育は日ごろからの地道な取り組みが大事だと思っています。
学力が優れていても大人になってどのような人格者になっているか、じわりじわりと後から教育の成果が見えるものではないかと考え、そのことが見えた時には大人になった教え子を見た時の教育者としての喜びを、お感じになるのではないかと思います。
いじめについて
宇野 いじめ対策についての質問をさせていただきます 大人社会にも地域や、グループ、職場ではパワーハラスメントがあります。
草津市の学校現場におけるいじめの未然防止と、起きた時の対応には、具体的な施策をどのように考えておられますか。この質問に関しましては、14日に答弁をいただいております、それ以外で変わったことがございましたら、ご答弁をお願いいたします。
理事 基本的には今までお答えをしていたものでございます。
宇野 まずいじめを起こさない子を育てることが、これからの未来を担う人を育てる重要な仕事であると思います。
道徳という言葉が答弁の中に14日には出ていましたが、心の教育をどのような計画でどうして進められるか所見を伺います。
理事 道徳教育というのは週1時間の道徳の時間を核にいたしまして、子どもたちが道徳的価値、例えば思いやりでありますとか親切でありますとか正義とか、そういったものを子どもたち自らが自覚していく時間でございます。そのようなものを小中学校にて、それぞれ学習しておりまして更に特別活動等におきましてはそこで学んだ道徳的な価値をいかに実践に移していくのかそういう学習をいたしております。
宇野 第三者機関(オンブズパーソン制度)の導入には草津市教育委員会ではどのような見解をお持ちですか。川西市のオンブズパーソン制度がございますが、ここは批判するだけの団体ではないのですが、ご存じなのでしょうか。この編のすすめ方等についてお尋ねをさせていただきます。
理事 第三者機関(オンブズパーソン制度)の導入に対する教育委員会の見解についてでございますが、本市においては平成20年度から他市町に先駆けて、弁護士や社会福祉士、精神保健福祉士などを構成員とする「学校問題サポートチーム」を設置しております。
この組織は、第三者としての機能を備えており、いじめ等子どもに関わる事案について問題の解決や学校を含めた当事者の関係の調整に向けて、公平な立場で専門的見地から助言をいただき、すでに一定の成果があがっております。
従いまして、第三者機関(オンブズパーソン制度)の導入については引き続き研究をしていくこととし、現段階では、「学校問題サポートチーム」のさらなる充実を図っていきたいと考えております。
宇野 ご検討をよろしくお願いいたします。
先ほど私の宗教観に関する質問に関して時間を止めましたことはお詫び申し上げますとともに、個人的なことをお尋ねしましたのであればお詫びを申し上げます。
最後に申しあげたいことですが教育委員会不要論もある中で常に課題検証と改革の実行に取り組み、委員と委員会の役割を再度確認されて教育委員のチェック機能をきちんと活かされて、役割と学校教育はもとより市民全体の教育に務めていただきたいところでございます。機能をきちんと活かすということは、私たち議員も議会も同じことでございますので、心してこれからも務めさせていただきたいと思います。
草津市議会議員 宇野 房子 [住所] 滋賀県草津市矢倉1−2−45
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