草津市議会議員 宇野ふさ子
宇野ふさ子のブログ ふさ子日記
日々の活動を記録しています
議会の記録
市議会報告 平成27年2月定例会 一般質問
市民派クラブの宇野房子でございます。お昼のお食事が終わりまして、皆さん大変眠気がさしている頃かもしれませんが、大きな声で例のごとく元気に質問をさせていただきたいと思いますので、ご答弁をよろしくお願いいたします。
世界の各地で起きる宗教の違いや、人権差別等々による紛争が今も起きています。
戦争や紛争は最大の人権侵害だと思います。その多くは民主主義教育を受けられていない方々つの中に生まれる、人権尊重の意識の希薄さから起きるように思います。
先に17才のマララさんがノーベル平和賞を最年少で受賞されました。教育の必要性を命がけで、本とペンで世界が変わると訴えておられます。
まちや国づくりの根幹は、人づくりであり、教育にあると思っています。
中でも、人権を尊重し真の民主主義を正しく教えられる大人のかかわり具合によって、子どもの将来を左右し、その未来社会が平和につながるかどうかも動かしてしまい、教育がいかに大事であるかと常に思っているところでございます。
教育委員長に問う
宇野 議会に常時草津市議会では、教育委員長さんがお座りではございません。
他市や、県では座っておられますが、今回の私の市議会の質問の答弁に招致していただきましたところ、たいへんお忙しい中、教育委員長さんにお越しいただきましてありがとうございます。

教育委員は、学校教育のみならず、 草津市全体の教育界に携わなければならないポストです。橋川市長のマニュフェストで掲げられてきた教育委員の公募に応募していただき、これまでの職責には大変ご尽力いただきましてありがとうございます。

●教育委員の公募について
平成24年1月17日の定例会議では、次のように述べておられました。
息子さんが「草津市の小学校・中学校でお世話になっております。一保護者としての視点を大切にしながら一から勉強をさせていただくつもりでおりますので、よろしくお願いいたします。」とおっしゃっておられます。
その当時、教育に関してどのような志をお持ちで応募されたのでしょうか。
委員に就任された当時と、今の教育委員会をご覧になり、外から見ていたのと中とでは違うところがあったのでしょうかをお伺いし、また教育委員選出の公募の手法に関してはどのようなご見解をお持ちなのかお尋ねいたします。
村山
教育委員長
教育委員の公募について、どのような考えを持って応募したのかについてでございますが、応募当時は子どもが本市中学校に入学する頃で、私自身も保護者であったことから、周りの保護者さんの意見も直に聞きとれる立場でございました。
子どもが通う中学校が、学ぶことを心から楽しいと思い、生涯学んでいくための礎を築いていける場所であるのかどうか不安もあり、自分自身がそういった子どもの教育に関わり、望ましい教育の場を実現するための一助となれないかとの思いで教育委員に応募したところです。
当時は、教育委員会は市民からかけ離れた遠い存在だと想像しておりましたが、委員に就任し、様々な活動を行う中で、意外と身近なものであることに気付かされました。
今後も、市民の皆様に年4回お届けしている教育委員会広報紙「コンパス」などを通じて、教育委員会の活動やその成果を積極的に情報発信するとともに、決して受身になることなく、子どもたちが自らの視野や思考を広げ、自信に繋げていけるような取組をオール草津で進めていく必要があると考えております。
また、教育委員の公募制については、条件を満たしていれば、草津の教育の向上に対して熱意を持つ者なら、誰でも応募ができますし、選考の手法についても課題論文と市長による個別面接があり、応募者の見識や熱意を測るには十分であると思います。
また、市民や保護者などの目線から教育に新しい風を吹き込み、教育委員会をもっと身近なものにする意味合いからも、有意義なものであると私自身は考えております。
宇野 ありがとうございます。まあ保護者の視点を持って応募されたということでございますので、学校教育についてのお応えでございましたが、教育委員会は草津市全体の教育に係ることに携わる視点も、今後もお願いいたしたいと思います。
それと、公募に関しては現在のところ、応募者数が減っているように聞いておりますが、この辺に関してのご見解がもしございましたら、お尋ねをさせていただいてよろしいでしょうか。
白子
教育部長
(委員長に
代わって)
今回新たに教育委員として応募いただいて、村山委員さんが応募いただき毎回そういった方で関心ある方等を、応募さしていただきたいと思っています。なかなか、そういった方々がどこまで興味をもって育っておられるのかと言うことについては、我々の応募いただく方の発掘も必要であるという風に思っております。
宇野 委員長さんにお尋ねをしたいのですが、就任されました当時私は最初の会議の時には、傍聴させていただいておりました。その当時は傍聴者が大変多かったのですが、ご記憶にございますでしょうか。
今も私は時間の調整が付きましたら、傍聴に入らせていただくのですが、だんだん減っておるのですが、この状況をどういう風に、4年?3年重ねてこられて、お感じになっておられますのでしょうかお伺いさせていただきます。
村山
教育委員長
えーそうですね。時によっては傍聴者がおられないこともあり残念なことでありますし、コンパスを発行しておりますけれど、それに限らず、もっともっと皆さんが、教育に関心を持っていただけるような、そして定例会のご案内などでも関心を持って傍聴にきていただける環境づくりにこれからも努力して作って行かなければならないと思っています。
宇野 議会も傍聴者が少ないのが課題だと思っています。
昨年12月25日の指名推選で、教育委員長にご就任されました。
その時のごあいさつでは、「委員長という大役をつかせていただきました。」
これも傍聴をさせていただいておりまして、議事録をUPさせていただいたのですが「まだまだ本当に力不足なことばかりで、皆さんのお力を本当にお借りしなければならないですけれども、私なりに、私のできることを精いっぱい頑張っていきたい」と述べておられましたが、もう少しこの内容について詳しくお聞きします。また、今回のまた今般の国の方針から、教育委員長が廃止になります。新制度移行後は、委員としての取り組みにどのようなお考えをお持ちなのかお伺いします。

●新制度移行後の委員としての取組みについて
村山
教育委員長
私の教育委員長就任時の挨拶についてでございますが、当時の挨拶の内容に関し、少し補足させていただきますと、教育委員に就任してから3年が経過し、自分自身の知識や経験として、この3年間で新たに加わった部分と、まだ勉強が不足している部分と両面ございますが、長年教育に携わってこられた方が委員長職に就かれる場合とはまた異なる、保護者としての感覚と地域住民としての感受性を草津の教育の向上に役立てたいとの思いがございました。
また、「私なりに」という言葉を使いましたが、これは、常に保護者の気持ちを代弁する立場であり続けたいということ、そして、私自身がこれまで草津市以外の様々な場所で暮らしてきた経験や視点を活かしたいという意味を込めて申しあげた言葉でございます。
また、教育委員長を退き、肩書が変わろうとも、委員就任当初の思いに変わりはございませんし、残された任期につきましては、決して悔いを残すことが無いよう、他の教育委員や教育長とともに、草津の教育の向上に取り組んで参りたいと考えております。
宇野 新制度に移行する言うことは事前に分かっていた段階での短い間のご就任なので、この短い間に委員長として何かやるべきことを、おっしゃっていただいたのかと思って質問をいたしましたが、ちょっと角度が違うように只今の答弁で受け取らせていただきました。
代表質問の折に、川那邊教育長からお話がございましたが、教育委員会は市長部局と教育長の関係、そして、教育委員と教育長の関係、これをきちっと独立したものであり、対等にし、密接な連携をとらなくてはならないという内容のご答弁を、代表質問の時に受け取らせていただきました。
まして、教育委員会が、合議制の民意の反映もすると、このこともおっしゃっていただいたように思いますが、教育委員会が評価し、また監視する、議会もそうなんですが、チェックしながら透明性のあるものと言う公開性のことも触れられたように、代表質問の時に私は記憶しています。 教育総合会議が創設される中で教育にかかわる首長と政治家の関係は、やはり中立を守っていただかなくてはならないのが基本と思っておりますが、これに変わりはないはずと思いますが、もう一度確認をさせていただきます。
白子
教育部長
まず、教育委員長様におかれましては、基本的には新たな教育委員長として選任され今回まで来たわけですが、今回教育長が新制度が始まるにあたって、自らが辞職され新しい制度に運用すべきと言うご意見で4月1日から新制度に移行するということで、教育委員会で退任の承認をされたという状況でございます。
委員長様におかれましては、3か月間の委員長という想定はされておられなかったということをまず申し上げておきたいと思います。
もう1点ご質問がございました民主的な運営につきましては、後でご質問に答えることですが、任命は市長がされますが、議会の承認を得てされますが、運用上は従来の制度とほとんど変わりません。市長との関係でいいますと総合教育会議あるいは、大綱を定めて教育委員会としては公開で運用してまいりますので、従来通りその中立性安定性は守られるという風に考えております。
宇野 ●教科書採択について
続けて教育委員長さんにお尋ねいたします。
教育委員会は、いじめのような子どもの命や安全にかかわることや、教科書採択のような重要な事項には、協議が十分できる環境を、今以上に整える必要があるのではないかと思うところです。
子どもさんの教科書や、今学校で使用する教科書をご覧になることはございますか、教科書採択についてはどのような見解をお持ちでしょうか。
村山
教育委員長
教科書採択についての見解でございますが、教科書採択は、教育委員会における重要な仕事のひとつであると考えております。
また、子どもたちが使う教科書については、十分議論を尽くして採択すべきであり、そういった環境を整えることが重要であると考えております。 その意味からも、本市では、採択の対象となる教科書を事務局が準備し、教育委員がいつでも閲覧できる環境を整えていただいておりますし、委員を対象とした教科書採択に関しての学習会を開いていただいております。
この学習会では、事務局から教科書改訂のポイントを説明していただいたうえで、本市が目指す教育の姿や重点施策と、教科書の内容との関連性などについて協議し、理解を深めてまいりました。
このことを通じて、我が子が使う教科書のほかにも、様々な発行者による教科書があり、それぞれに特徴があることを感じたところです。
学習会で学んだ内容と専門的な調査報告を併せて、幅広い視点から審議・選定を行うことが、教育委員会での公平・公正な採択につながるものと考えております。
今後も、教科書採択などの重要な事項については、教育委員会で十分協議する環境を大切にしていきたいと考えております。
宇野 かねてより教科書の採択に関して質問をさせていただいて、教科書展示を広く皆さんに知っていただけるように質問させていただいてから、市民交流プラザ「フェリエ」の方でも、図書館の方でも両方していただけるようになりましたが、委員長さんご自身は展示会場へ行かれたことがあるのかどうか、教師がどれくらい関心をもっているかをご存じなのでしょうか、お伺いをさせていただきます。
村山
教育委員長
外の場所の展示会に行ったことがあるかと言うことですか。
宇野 展示会場へ足を運ばれたことがございますかと言うことと、先生方がどれくらい関心をお持ちなのかを、ご存じなのでしょうかということをお尋ねさせていただきました。
村山
教育委員長
事務局においてすべて閲覧できるように準備していただいておりますので、それに関しては、私個人としては展示会場に足を運んだということは今のところはございませんが、十分に教科書そのものに関しては見させていただいております。
それから、採択に係る定例会などではたくさん傍聴に来ておられることが多いですから、市民の皆さんの関心は高いということは承知しております。
宇野 私の尋ね方がまずかったのかもしれませんが、市民じゃなくて、教師がどれくらい関心を持っておられるかを把握しておられるかということをお尋ねさせていただいたのでしたが、・・・・・・
村山
教育委員長
・・・・・・・・
宮地
教育理事
(教育長に
代わって
教師が教科書採択につきまして、どれくらいが関心をもっているかと言うことにつきましては、私どもの方の説明等の中で教育委員さんたちにお話させていただくことはありますけれど、実際に教師の中の専門性の高い教師等が選定委員をして、その教員の姿勢なり、内容な理をつぶさに聞いていただくこともございますので、教員の関心を含めて一定程度ご理解いただけているものとこう考えています。
宇野 2014年夏の教科書採択の教育委員会会議と同じように、来年度も傍聴を認めて公開をされていかれるのか、また採択地区協議会の公開や資料の事前の公開、また教育委員会会議の公開の事前周知とか、教科展示会のさらなる周知ですよね、なかなか足を運ばれる方が少ないのですが、こういう風なところもお尋ねをさせていただき、もう一つは、教科書は教員と学校で決めるのが、世界の良識的と言うか常識が多いのですが、日本では教育委員会で決定しておりますが、この辺の違いについてもご所見をございましたら、お尋ねをさせていただきます。
宮地
教育部長
市の教育委員会におきましての教科書採択についての公開につきましては、今年度同様公開をしていく方向で来年度も考えております。教科書採択協議会の公開につきましては、そのような要望があるということをお聞きしておりますので、そのような要望に対してどう答えていくかと言うことを検討しているところなので、今のところ、正確にお答えすることが出来ません。その他・・・・思い出しました、すみません。
教員と採択するべきではないかと言うお尋ねでございますが、そのことに関しましては教育委員会が採択をする、決めるということで、後その教育委員さんが公正公平に各教科書の特性等を鑑みて、公平公正の部分を非常に重んじていただくという意味で、各教員が、それぞれの思いの教員がおりますので、一部教員がもしその採択にかかわってその意見が通るということになると、公平公正が十分に担保できるかと言うことが、危うくなりますので、その意味合いに於いて、専門性の高い教科書採択委員が教科書を細かく精査して、その内容を教育委員さんに聞いていただく中で採択されていくということは、公平性が保たれるという意味で、非常に有効なものであると考えております。
宇野 ●市議会議員の質問の取り扱いについて
議会を中継や録画で教育委員長様はご覧いただいているかもしれませんが、議会の情報は、議会の閉会後の定例教育委員会で報告をされてているのを、傍聴で確認させていただいています。
それらの内容について検討はどの場において協議等をされて、市議会議員の発言を活かされてきたのか伺います。
村山
教育委員長
市議会に関しましては、特に教育に関する質問が行われる際に、インターネット中継などで拝見させていただいておりますし、市議会議員の皆さまからいただいた本会議場等での質問やその答弁の内容については、事務局が取りまとめた資料に目を通すようにいたしております。
これらの貴重なご意見につきましては、教育委員会として真摯に受け止め、テーマによっては委員会協議会の場で事務局の意見も交えながら、協議を行っておりますし、市議会議員の皆様の教育に対する熱い思いは、私たち教育委員の思いとともに、様々な取り組に活かされるものと考えております。
宇野 ではこの議会の中でも、たくさん私以外にも教育に関して質問がございましたが、特にご関心のある議員の項目はございましたでしょうか。
村山
教育委員長
・・・・・・・・・・・
議長 どうですか、答弁できますか。中身的に宇野議員もう一度、・・・はい。
(後部からの議員らの声が入りましたので、これには私が答えることもなかったのですが・・)
宇野 あの議長の指示がございませんのですけれども、見ているとおっしゃっていただきましたので、質問させていただきましたが、これからも十分に議会の方へもご関心を寄せていただけるものと期待をしたいと思います。
教育委員会新制度について
宇野 国の「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」改正についてでございますが、昨年の夏の教育再生実行会議では教育行政の責任を明確にするために、首長が任命権と罷免権を持つ免権をもつ教育長」を責任者とすることを求めたものでした。
政治的中立性を確保するために、教育委員会を諮問機関やチェック機関のような組織に替えて残す案さえ示していました。
この段階では、首長の関与を強めるべきだという提言ではなかったことに注意する必要がありますが、今回の改正から、教育長は極めて責任が重くなったと思います。これからは、市長の人選が議会で承認を得て就任となるのですが、政治色が着かないかと言い切れるかどうかと危惧の念を抱きます。
第186回国会参議院文教科学委員会会議録第14号17頁(平26.5.27)では、首長による教育長の任命に際して議会に期待される同意プロセスの在り方に関して、「新教育長についてこれまで以上に職責が重くなることを踏まえ、例えば議会同意に当たって所信表明を聴取するなど、議会において教育長の資質、能力をより丁寧にチェックすることが期待される」と答弁されています。

国の「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」改正の中で、迅速な危機管理体制の構築と首長との連携を図るとともに、地方に対する国の関与を見直すこととなっていますが、教育委員会としてはどのような受け止め方をされていますか。
白子
教育部長
先ほども少し述べさせていただきましたが、今回の法改正により、これまで教育委員会の代表であった教育委員長と、日常的な事務執行を司る教育長を一本化した新教育長を置くことにより、教育行政の責任の明確化を図るとともに、総合教育会議の設置や大綱の策定を通じて、首長と教育委員会との連携が強化される体制が構築されたことは、教育委員会の活性化に資するものと受け止めております。
一方で、引き続き教育委員会は、合議制の執行機関としての位置づけを維持しており、従来からの教育委員会の職務権限についても変更されていないことから、教育の政治的中立性や継続性、安定性も確保されているものと考えております。
お尋ねいただいております、今回の法改正における地方に対する国の関与の見直しにつきましては、現行法における指示の要件を拡大して国の関与を強化しようとするものではなく、教育委員会に法令違反または事務の管理や執行に怠りがある場合において、過去のいじめ事件の教訓等を受けて、その要件を明確化するために行われた改正であると認識しております。
宇野 この制度に関しての動きの中では2013年10月28日には全国都道府県教育委員会協議会、教育長協議会連盟の意見書が文科大臣にも出ていますし、全国連合小学校長会、中学校校長会、連盟でも要望書が昨年の4月25日に出て、この移行になったわけですが、今後これが教育長と市長、それから教育委員さんと教育長との関係が程よい緊張関係で移行されることを願ってやまないところでございます。
いじめ防止対策の推進について
宇野 日々の学校生活や、ご近所さんのかかわりにはチームワークとか協調という言葉に置き換えて表現することがありますが、人によっては、これが不都合や不快な場合があります。
解釈如何では、個人の芽を摘んでいることや、人権にかかることも少なくありません。価値観が多様化することは、一人一人が本当は暮らしやすいはずなのですが、ほかの人と同じことをしていないと、いじめの対象になることがあります。
子どもだけではなく大人社会においても、これをおかしいと思われる方からご相談を受けることがあります。人権が尊重され、法に沿った良識的、人道的な言動が大事であると思います。

●いじめの定義について
子ども社会のいじめの定義をお尋ねし改めて確認をさせていただきます。
宮地
教育部理事
『子ども社会のいじめの定義』につきましては、平成25年9月に施行されました「いじめ防止対策推進法」第2条に、いじめの定義として『「いじめ」とは、児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等、当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう。』と規定されております。
宇野 ●校則について
学校での校則は学校生活の中で、互いに迷惑をかけないためのルールとして、自律と自浄能力を育てるためには、できるだけ項目が少ない方がいいのではないでしょうか。
新学期を控えて、通学服、鞄、身の回り品等、学用品や、自転車購入にはたいへん出費がかさむ時期です。衣食住は、家庭の生活指針で子どもと話し合った着せ方をし、食事もし、家族が平和に住まいできることが基本であると思いますが、校則の項目にはこのような衣類に関して、また、鞄も身の回り品の内容も含まれていますがご所見を求めます。
宮地
教育部理事
『校則の項目』についてでございますが、校則は、児童生徒が健全な学校生活を営むため、各学校の責任と判断の下に定められる一定のきまりであります。
校則自体は教育的に意義あるものですが、その内容や運用につきましては、児童生徒の実態、保護者の考え方、地域の実情などに即して定めております。
項目については、PTAや児童会生徒会等の意見を踏まえ、必要に応じて変更することも可能であると捉えておりますことから、もし必要において減らす方がよいというのであればそういう民主的な話し合いの中で行われるものと考えております。
宇野 私は今40歳になる息子と38歳の娘がおりますが、その当時入学させていただきます6年生の最終日に、中学校のPTAから衣類に関して持ち物鞄に関してご説明に来ていただきました。
その当時は丸坊主でしたので、子どもは春休みに丸坊主にし、女の子はおかっぱにするというそういう時代でございました。そこで疑問を持つ子もいましたし、親自身もなぜ決められたものを着せんならん。標準服ではない、これは制服ではないかと、公教育に関して、これに近いものを着せていいですよではなくて、制服でしたので、その辺の6年生の親御さんの意見を持って中学校へ伺い、その後PTAをさせていただいた時には、校則検討委員会の座長をさせていただいて、学校の教職員の検討と、生徒会と、PTA三者が同時進行いたしまして、試行期間を設けて、丸坊主が自由な髪にしましょう、持つものも少し緩和しましょうという風な活動をした経緯を思い出しました。
時代に応じて考え、民主的にやっていくというお言葉をいただきましたので、子ども自身も、なんでこのルールを守って着て行かんならん、頭を切らないかんそう言う声があげられなかった子どもさんもいると思うのですが、マイノリティーが声を上げることで社会、あるいは地域の中が動揺して、その必要性が重要性であるということに、気が付いた少数の意見から何でも物事は、変わっていくと思いますので、この考える、ルールになんで沿わなくてはならないか、受け身ではないそういう、小さい子どもさんは「なんで?なんで?」と、お母さんに「これなんで、これどないしたの、ほんでどないしたの」と言う子は、おそらく前向きな子どもさんに育つと思いますので、今も言いますように、校則は学校内での人に迷惑をかけない、本の小さいルールであって然りと思いますので、お考えいただけるとありがたいと思っております。
余談になりますが、先日東京へ行ったときに、京都駅に中学校の集団の名前を見たら浜松って書いていました。みな私服でございました。修学旅行は高穂も私服を使っておられますけれど、普段の学校は、詰襟つまり、軍服の名残でございますし、セーラー服も海軍さんの名残でございます。これを私はなんでかなと思いまして、調べたらそうやったものですから、まあそれがよしとするならば、よしでいいのですが、歴史を紐解くと色んな意味があるのだなあと言うことも私は思って着せておりました。

●いじめ問題対策連絡協議会について
次の質問に入ります。いじめが起きるのは危機管理能力が不足していることに加えて、いじめをしない子を育てることが一番で、いじめは今日の教育問題の原因からは免れないと思っています。
今回の予算概要に示された教育委員会附属機関の「学校いじめ問題調査委員会」と、市長部局に設置される「市いじめ再調査委員会」設置について目的と概要についてお尋ねしますが、先ほどの行岡議員のお応えもありましたので、簡潔にお願いをいたします。
宮地
教育部理事
『いじめ防止対策』についてでございますが、市教育委員会の附属機関であります「草津市立学校いじめ問題調査委員会」は、いじめ対策に係る関係機関との連携強化を図るとともに、いじめによる重大事態が発生した際に、その事実関係を明確にするための調査を行い、その調査の結果を市長に報告する機関でございます。この委員会は、司法や心理・福祉の専門家、学識経験者で構成されています。また、市長部局の附属機関であります「草津市いじめ再調査委員会」は、「草津市立学校いじめ問題調査委員会」より重大事態の調査結果の報告を受けた市長が、必要があると認めるときに、調査結果についての再調査を行う機関であります。
この再調査委員会の構成員には、先の「草津市立学校いじめ問題調査委員会」とは別の、司法や心理・福祉の専門家、学識経験者に参画していただくこととしています。
また、常設の「草津市いじめ問題対策連絡協議会」は、市長、教育長をはじめ、警察や地方法務局、児童相談所、司法や心理・福祉の専門家、学識経験者、学校、教育委員会等の関係者で構成し、いじめに関係する内容について知識や情報を交流することで連携を図ることを目的としております。
宇野 今年いくつか予算を計上して、委員会を設置していただきますのですが、これはみないじめが起きてからの対応に関しての設置に思うのですが、まずはいじめを起こさない子を育てる、健全に育成することが先ではないかと思っていますが、平行にやっていただかないといけないことですが、先ほどの行岡議員のご質問の時に、問題行動を起こす子どもさんが、草津市は少年の数が増えたということを、白子部長の答弁でございましたが、草津市は増えたとおっしゃったのですが、警視庁のまとめでは、平成25年中における少年の犯罪は戦後最低という数字を発表されておりますし、中身は変わってまいりまして、性犯罪が増えているということでございます。
それと初発型非行も過去十年、ほぼ一環して減少しているので、あたかもいじめに起因するようなそういう問題行動を起こす少年が増えたのかと言えば、それは逆であるという発表が、警視庁から出ておりますことからも添えさせていただきたいと思います。報道によりますと非常に凶悪なものが増えたのではないかと思いますし、戦後の混乱の中では、その少年たちの問題行動の方が今よりも多かったわけでございますので、減ってきている現象の中で、いじめがあるということは、陰湿なことが出来てきて質が変わって来たのではないかと思っておりますので、この委員会をいくつか設置していただきますものの、何度も申しますが、いじめを起こさないのは、どうしたらいいのかと言うことを、私は教育のプロではございませんので、そこらは教育委員会や、関係者等々で、お考えいただいてお進めいただきたいと思っています。

●アドバイザー派遣について
そこで新規事業の委託として「いじめ等問題行動対策アドバイザー派遣」について、子どもや保護者に直接対応できるアドバイザーが設けられますが、教育委員会がアドバイザーに期待されているところはどのようなものかをお示しください。
宮地
教育部理事
教育委員会が「いじめ等問題行動対策アドバイザー派遣」について期待するところにつきましては、学校のいじめ等の問題行動の実態に応じて子どもや保護者に直接対応できるアドバイザーを派遣することにより、これまでの指導や支援に青少年の健全育成や社会福祉等に係る専門的な見識や対応を加えた多角的な生徒指導・教育相談体制が組める点であります。
また、子どもや保護者への直接対応が可能でありますことから、いじめをはじめとする問題行動等への迅速かつ適切な対応・支援が一層推進できるものと期待しているところでございます
宇野 直接子どもさんや先生方の対応とおっしゃっていただきましたが、委託ですよね、常時この人たちと子どもさんとの接点があれば、突然大人が行ってお話して、対応ができるかもしれませんが、私も市民の方や他の方のご相談を受ける時には、初対面から入っていくのはなかなか問題解決が難しいところを感じておりますが、そこらはこのアドバイザーさんと、教育委員会の調整と言いますかそう言う風なことはどのようにお考えでございますか。
宮地
教育部理事
アドバイザーの派遣に関しましては、確かにおっしゃるように、初めて出会う子どもたちに、いきなり聞くということは、難しい側面があります。そういう事案が心配されたり、可能性があると思われた学校等につきまして、例えば教育委員会の学校教育指導主事や、その時に一緒にこのアドバイザーが行って様子を見たり、そこの先生から日ごろの状況を聞いたりする中で何度か足を運ぶことにより、子どもの方から「おじちゃんなんできてるの」とか、「僕たちはこう思っている」とかいろんなことを話してくれますので、そういう人関係をつくりながら、子どもの率直な意見を聞いたり、また悩みがあるのかどうかを含めまして、聞き取りを進める中で、適切な対応を進めていきたいと考えています。
宇野 担任とは違う指導主事さんとか、アドバイザーさんが行かれて、本当にきちんと対応ができるのかなとまだまだ私は危惧しておりますけれども、私PTAの役を中学校でさせていただいていた時には、非常に学校が元気な子どもさんがおりまして、バイクで行くと「おばはん、今日なんしに来たねん」と汚い言葉で声をかけてもらっていました。でも親しく思ってくれて最後卒業式の時に、ごあいさつ降りて、後で職員室へごあいさつに行ったら、近寄ってきて、涙こぼして「おばはんの話よかったわ」と言ってきてくれたのは、何も言わなくても、途中に出会って声をかけたりしていたのが良かったのかと思いますので、何べんも出会わないと、なかなか子どもさんの指導は大変難しいと思いますので、この委託事業に関しては、十分にご検討いただいて実施していただけるとありがたいと思いますので、お願い方々私の意見を受けていただけると嬉しく思います。
道徳教育教科化について
宇野 次に今後の道徳教育の教科化については、草津市教育委員会では、どのような対応で進めていかれる予定でしょうか。
宮地
教育部理事
次に、「本市における今後の道徳の教科化に係る対応について」でございますが、道徳教育の推進・充実は、重要課題であり、平成25年度・26年度に文部科学省の研究指定を受け、一定の成果があったと受け止めております。
さらに、平成27年度も引き続き研究指定を受け、学習指導要領の趣旨を踏まえた道徳教育を推進する中で道徳の時間の教科化についても対応していきたいと考えております。
宇野 大津のいじめ事件を機にこの道徳というのが特に検討され始めてきたのではないかと思っているのですが、道徳教育を推進すればいじめはなくなる、そのような短絡的なものではないと思っています。
なぜかと申しますと、この道徳教育と言うのは、心の物差しを子どもたちに教え、かかわって行くのですから、どれが正しい、この考え方おかしいというのではなく、価値観の押しつけにならないようにお願いをしたいと思うのです。大人も、これがいいとかあれがいいとか、このごろ常識と言う言葉よりも、良識的な判断をするものではないかと、言葉尻ではございませんが、これは常識と言うことが無くなってきているように、今の社会を思っています。子どもたちの中でこれを評価化するってことは、段階的に評価するわけですから、この評価も文章化と言う指示が出ておりますが、文章化される先生方のご苦労を先日ご覧になったかもしれませんが、テレビで報道されておりました。
やっぱり先生方も苦慮しておられます。この道徳イコール決まりを守る、なんでこの決まりを守るのかを教えるそして、その決まりはなんで決まりになったのか、国を愛することはペケではありませんが、この国をどういう国にしたら愛せるかと言うそこら辺を、深く掘り下げるのが、道徳ではないかと持論ですが、そのように思っております。
個人の多様性を認める教育をと謳う一方、その姿勢を一定の尺度で子どもたちに判断させるという矛盾にならないように、きちんと押さえていただきたいと思っています。この道徳教育を進めるにあたって、文科省の通達も出ておりますが、前倒しと言いますか、特例として期間を先行実施される予定なのかお尋ねいたします。
宮地
教育部理事
前倒しの取り組みがあるかと言うことですが、今までの教育課程の変更に際しましては、教育課程の変更が学習指導要領で定められますが、実際に実行されるまでには、時間がかかりますので、前もって、移行期間として、対応することはあろうかと思います。ただ本格実施と言うことにつきましては、定められた期間からになるという風に思いっております。まあ、研究期間としての取り組みをみんなで新しい教育目標とか教育観にかかわって、研究していくというような期間であろうかと思います。
宇野 モデル的に二つの学校で実施されて来ておられましたが、本格的に道徳教育をされるにあたって、教職員の方々に、指導と言うのですか、研修と言うのかそれの計画はどんな具合になっているのでしょうか、お尋ねいたします。
宮地
教育部理事
道徳の教科化につきましての教員に対しての研修等についてですが、今のところまだこのような形で何回このようなことをするというような細かいものは参っておりません。今までの例から申しますと、研究機関で研究されたり、道徳の方向性みたいなものがきちんと定まる中でそれに則った新しい道徳観と言うのですか、道徳をどういう風に進めるかということについて、きちっと研修を積んだ県の指導主事がまた、市の指導主事に伝えたり、それから、そういう研修を積んだ者がさらにすそ野を広げてすべての先生に理解していただけるような、そういう研修する機会を設けて、伝えていくというような形をとって参りましたので、今回この件につきましてもおおよそそのようなことが予測をされるところでございます。
宇野 私たち議員の活動も連日いろんな形で、いろんな分野に入らせていただきますが、まずもって、これでええんやではなく、何にしても子どもさんもそうですが、まず疑問を持ってそれが解決するにはどうしたらええんやろう、子どももそうですが、私たちも市民の方々からご意見をいただくと、そんなことというのはいかんのですが、こういう風に気がつかはりますかと言うことも沢山いろんな角度での考え方のご意見ををいただくので、やはりみなさんの、価値観が違う中で生活をしてくと言うことは、本当にその人その人の人権を認めるということだと思いますので、道徳を進めていただきますにあたっては、大人も子どもも、相手の立場にはなりきれませんが、相手の思いに沿えるような活動をいたしたいと思いますし、先生方も十分お仕事頑張っていただいておりますが、道徳は本当に大変なお仕事だと思いますので、その辺はきちっと研修を積まれるということですので、時間をかけて取り組んでいただきたいと、思いますが、決して押しつけにならないような、教科、、、、、教科化になるのは私は疑問を持っておりますが、生活の中でルールを教えてもらえるといいかと思っております。
ありがとうございました。これで私の質問を終わります。
草津市議会議員 宇野 房子 [住所] 滋賀県草津市矢倉1−2−45
[e-mail] fusakouno@gmail.com